学生時代はまちづくりや様々な用途の建物設計をしてみたいと考えていました。しかし入社して病院設計に携わるようになって気付いたのは、「病院というのは実はもうそれだけで複合用途なんだ」ということです。つまり、病院と一言でいっても、診療機能に加え、住宅+ホテル+福祉施設+事務所+飲食店+教育施設+物流倉庫などによって形成される、多用途の集合体といえると思います。もちろんその特性にもよりますが、病院はまちづくりの拠点としての側面も持ち、+ホール+図書館+商業施設+美術館+保育所+αといったように多様化してきています。おそらくここまで多くの用途が複雑に絡みあうのは病院だけではないでしょうか。そのように用途が多岐にわたる分、非常に難しい設計ですが、まちや地域に与える影響も大きく、社会貢献という意味でも責任ややりがいを感じる仕事です。そして、「やりたい設計」が“つまってる”のが病院、今はそう思っています。
九州支店設計部 永田