作品紹介

ローコスト・コンパクトながら開放的で落ち着いた介護老人保健施設

本計画は第一種低層住居専用地域に許可申請を用いて計画された東京都の補助金対象となる約25万円/㎡（約85万円/坪）というローコストな介護老人保健施設である。

[外観・外構計画]
周辺環境に馴染む様、建物を三方に囲まれた道路から後退させる事で落着いた圧迫感の無い外観計画とし、外構には四季折々季節感のある樹木を選定する事で一年を通して近隣の方々にも楽しめる植栽計画とした。

[内部計画]
　各階スタッフエリアをコンパクトで機能的な動線計画とし、1階入所リハビリと通所リハビリの機能訓練室を一体的な空間として効率のよいスタッフ運用を可能にした。
　また、機能訓練室と外部をつなぐ長いテラスを設けることで近隣住居の視線との緩衝帯を形成し、機能訓練室からも外部との一体感を感じる開放的な計画とした。
　２・３階は1フロアに4人室を6室、1人室を4室、計28人の在来型入居室を計画し、食堂・レクリエーションコーナー・談話コーナーを一体的に設え、のびやかな室内空間を計画した。

[内装計画]
オフホワイトと落ち着きのあるダークブラウンをメインカラーに据え、経済設計ながらシックで落ち着いた内装計画とした。