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都立産業貿易センター 台東館
作品紹介
会館・美術館・庁舎 / 会館・美術館・庁舎
都立産業貿易センター 台東館
浅草の地域性を取り込み、半世紀の時を経て生まれ変わった展示施設
昭和44年に弊社の設計にて竣工した台東館は、地場産業物産品の展示や地域交流の拠点として長い間地元に愛されてきた建物である。時代が求める需要変化や設備機器の老朽化により、建替えの時期を向かえていた。しかし、構造体が健全であったこともあり、既存ストックを積極的に活用し、今後20年以上利用し続けることが出来るように意匠・設備の全面的なリニューアルを行った。ちなみに、建物両端をRC造のコアで固めた大スパントラス無柱構造は当時に限らず現在であっても斬新かつ新鮮なイメージとなっている。
リニューアルに当たり、浅草という特別な地域性や街並みの中での存在感を再度捉え直し、建物ヴォリュームの分節化や工芸的な繊細なエレメントを付加することで、より地域に調和した建築となることを目指した。多数多様な催事が行われる施設であるため、移動間仕切壁の設置やメッシュ天井の採用など、フレキシブルな利用が可能となるように計画した。デジタルサイネージを活用した催事物の掲示や、配色を工夫した館内サイン計画により、建物のアプローチから展示室までを一連の流れで捉え、期待感を高めつつ誰もがアクセスしやすい空間となるよう配慮した。時代の面影を継承しつつ時代を越えてリニューアルした台東館は新築建替に匹敵する存在感を示し浅草の街並みに佇んでいる。
所在地 |
東京都 |
構造 |
SRC造 |
階数 |
12/1 |
延床面積 |
19,505m² |
竣工年 |
2015年 |
備考 |
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