作品紹介

市民の健康をまもる診療所

天理市立メディカルセンターは半世紀以上にわたり地域医療を支えてきた。
限られた財源の中で建設するにあたり指定管理者制度を採用し、市民が安心して暮らすことができる地域医療の場として更なる充実を図ることを目指した。
1F：睡眠呼吸障害センターを含む外来診療部門　2F：休日応急診療所と市民交流スペース　3F：健診センターと婦人科という階構成で外来診療と健診を通じて利用者の健康管理に役立つ診療所として生まれ変わる。
外観は市内街道沿いに残る歴史ある建物の面影を踏襲した。漆喰の白壁と焼杉の黒壁をイメージした配色。虫籠格子をモチーフにした機械置き場のルーバー。シンプルな外観の建物から飛び出した門型の壁が、利用者を迎える。
内部はフロアごとのアクセントカラーにより、居場所の識別に配慮した。2Fの市民交流スペースには吹抜を設け自然光溢れる空間と、マグネットウォールに大きな木を描き、壁面でも遊べるように提案した。大きな木の下で人々が集い大切にされる診療所となってほしい。