”市民病院”としての使命を充実・強化
<計画概要>
既存旧館(105床)の移転増築計画である。敷地西側に約5,000㎡の敷地を取得し、解体する旧館の機能移転、及び、既存新館の外来機能の集約、高度医療に対応する各部門の拡充を目的としている。
具体的には、働きやすく・見守られる安心感のある病棟、外来機能強化(ブース数の増加)、人工透析の増床(12床→20床)、手術・薬局・画像診断部門の拡充、救急外来の強化である。
外観は、既存建物の軍艦の艦橋イメージの継承とともに、先進医療と地域の見守りの象徴として、正面に4層を貫く門型フレームを設置、病院シンボルカラーの採用と既存との調和を図りつつ、正面性を強調した計画とした。
<設計コンセプト>
「健康を願う地域住民を支援するため、地域住民と協力し仁愛と奉仕の心を込めて、最善の医療を行う」という病院の基本理念のもと、地域医療に根ざした「3つのやさしさ」をテーマとした。
「人にやさしい」:ホスピタルストリートを軸とした視認性のよい外来、多数を占める高齢患者にとってわかりやすさを重視したサイン計画
「環境にやさしい」:全館LED照明、既存太陽熱パネルを復旧したボイラーの負荷低減など、省エネ・省CO2を促進
「くらしにやさしい」:屋外リハ庭園・井戸水利用の池の設置、シンボルツリーのある中庭など、地域コミュニティの場としての取組み
所在地 |
埼玉県 |
構造 |
S造 |
階数 |
4/0 |
延床面積 |
5,932m² |
竣工年 |
2017年 |
備考 |
延床面積:全体 12,060.65㎡
病床数:全体 284床 |