作品紹介

高度医療を提供する病院建築の成長と変化

自治医科大学附属さいたま医療センターは、平成元年に竣工して以来、患者中心の医療、心豊かな医療人の育成などの理念の基、地域に根差した医療を担ってきた。医療の進展とともに「増築と改修」を行い、病院建築の目標である「成長と変化」を実践してきた。最新の外来棟では、専門外来機能の整備と「がん」に取組むオンコロジーセンターの新設等、現代の医療のニーズに的確に対応した。さらに外来診療の環境の向上を図り、アートホールを中心とし、明るいカーテンウォールがある利用しやすい寛ぎの空間をデザインした。同時に行った既存棟の改修では救急医療のさらなる充実、病床の新たな運営に伴うバックヤードの整備、環境設備の「修繕と更新」などのさまざまな改善を実施した。