作品紹介

創立100周年を迎えた歴史ある病院

本プロジェクトは、JICAによる台風ヨランダの災害復興の「無償資金協力」であり、東ビサヤ地域医療センターの移転新築に合わせて、外来診療棟を建設するプロジェクトである。
建物は中央を3層吹抜けとし、メインの縦動線となるスロープを設け、ダイナミックな空間を実現した。また、天井面に東側採光のハイサイドライトを設置し、日の出と共に建物内へ朝日が降り注ぐ空間となっている。中央のスロープを挟んだ両サイドに外来診察室を配置し、外来診察室は全て個室形式とし、スタッフ動線を設けて患者とスタッフの明確な動線分離を図っている。待合廊下は穴あきブロックを外壁に採用して、明るく開放感のある半外部空間とした。本館とは渡り廊下で接続し、患者の利便性と病院としての機能性を確保するとともに、空地をヒーリングガーデンとして来院者が散策できるように緑化した。また、ヒーリングガーデン中央にシンボルツリーを設け、イベント時には電飾等の飾り付けを行えるようにしている。