「また来てね」と言える病院
ふくやま病院は、昭和49年開業以来、兵庫県の西明石で地域医療に励んできた病院である。日本全体の高齢化において在宅医療やかかりつけ医の必要性が増す一方、医療の高度化において患者が大病院での診療を希望する現実がある。ふくやま病院では「中小病院のこれからのあり方」を課題とし、「また来てね」と言える病院、すなわち病院と地域が「関わりしろ」を持つ空間構成をテーマとした。ここでは病院機能は満足しながら、「関わりしろ」の部分には病気でなくても日常的に訪れられるプログラム等を採り入れ、明るく豊かな地域社会を築き上げる地域に根ざした病院としている。設計コンセプトは「駅前のシンボルとなる施設」「みんなで育てる施設」「空間のコミュナル度からつくる施設」である。外観デザイン、コミュニティスペース中心の空間構成、パブリックからプライベートに至る空間の明確化を新しい病院づくりに取り入れ、地域医療を支え地域と共生していく病院の新しいあり方をめざした。
所在地 |
兵庫県 |
構造 |
RC造 一部S造 |
階数 |
4/0 塔屋1階 |
延床面積 |
6,788m² |
竣工年 |
2016年 |
備考 |
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