多様な空間を備え、地域との繋がりを重視した病院
昭和47年の開院以来、貴船・黄金地域の方々と深い関わりを保ち続けている病院の移転新築である。医療は勿論のこと、病院の垣根を越えた地域での役割や繋がりを生み出すべく、新病院では地域に親しまれる、明るく分かり易い施設づくりを目指した。建物は国道3号線から見える病院建物を意識して配置されている。病棟デイルームや2層吹抜けのエントランスホール等の内部空間の特徴が外から見ても分かり易い建物デザインとした。敷地内には病院と老人ホーム利用者や地域の方々にコミュニティを促す憩いの場としてオープンスペースを設けている。そして院内には、オープンスペースに面した開放的な外来待合や吹抜けに隣接した図書ラウンジ、見晴らしの良い病棟デイルームやトップライトのある談話スペース等の多様な空間を設けて、利用者の楽しみを創出できるよう配慮した。内装は「白」い壁、「木」の癒し、「黒」い巾木や枠を基調にして清潔感と品格を兼ね備えたコーディネイトを取り入れた。さらに小倉織の如く、様々な人や事柄が織り成す新たな場所を創り上げるという思いを込め、「織」や「布」調の素材を使用し、小倉の街で地域に愛され信頼感を与え続ける医療施設を目指した。
所在地 |
福岡県 |
構造 |
RC造 |
階数 |
4/1 塔屋1階 |
延床面積 |
10,039m² |
竣工年 |
2018年 |
備考 |
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