客船をデザインコンセプトに、安心・安全な療養環境を整備
小児と高齢者医療を中心に、あたたかく信頼される病院をめざし移転新築した。患者や家族の生活・生き方に寄り添い、共に生き、この病院で良かったと思えるように、「治療空間」と「居住空間」をつくりだした。安心して安全な医療と療養を行える空間と、スタッフがゆとりをもってケアできる場や動線を整えた。
また、海に近い立地を生かし、快適な生活を過ごす客船の外観イメージと、デッキのような床材や柔らかい曲線状のインテリアデザインを展開している。
1階は外来診療部とし、とくに小児科ではプレイルームの壁に、子どもが和む日立の海をモチーフにし、船の丸い窓と魚や深海魚などをデザインした。
病棟は、2階の一般病床45床に加え、3階は高齢者の為の介護医療院38床を備えた。そして介護医療院の4床室では、部屋の中央にトップライトと洗面スペースを設け、明るく個室感のある療養環境としている。
4階をスタッフゾーンとし、日立港を望む外部デッキを設けて、コミュニケーションと休息の場として整備した。
東日本大震災で津波被害を受けた教訓を基に、新病院では、敷地全体の嵩上げ、1階窓の腰高さを高くし出入り口に防水板を設置、津波波圧を考慮した構造体、排水の逆流防止策など多重の津波対策を施している。
所在地 |
茨城県 |
構造 |
RC |
階数 |
4/0 |
延床面積 |
4,416m² |
竣工年 |
2021年 |
備考 |
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