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八代病院シーサイドこころケアステーション
作品紹介
医療施設 / 一般病院
八代病院シーサイドこころケアステーション
安心安全で個人を最大限に尊重できるフレキシブル・ホスピタル
本計画は、熊本県八代市で60年以上、精神科医療を支える病院の増築計画である。
上部は白いボリューム、低層部は周囲の田園風景や外構の植栽に同調するモスグリーンとすることで、周辺との対比と調和が強調される外観計画とした。また病院内外の視線や、患者のプライバシーに配慮するために設えた、グラデーション状のガラスフィルムが、病院名にもあるシーサイドの雰囲気を演出する。
内装は「安心安全」と「個人の尊重」を再現するため、精神科病院特有の患者による、自傷行為や破壊行為を防ぐディテールに配慮しつつ、リゾートホテルのような、落ち着いた雰囲気のカラースキームを展開した。
病棟階は、患者の症状に合わせて、大きく4つのグルーピングに分けて、看護可能なユニット型のプランニングとしている。各ユニットは、必要に応じて、それぞれ独立した環境とすることができ、スタッフステーション中央に配置し、スタッフの連携が行える。また病室も隔離室、準隔離室、通常の病室と、大きく3種類に特性を分け、入院患者の様々な症状や重症度に対応した診療を可能としている。
1階にある医師や事務、心理師の事務室はワンルームのオープンオフィスとすることで、スタッフ間の連携を強化し、働きやすい環境を創出した。
新病院がつくりだす空間が、患者の心の安定やスタッフの良好な職場環境に寄与することを意図している。
所在地 |
熊本県 |
構造 |
RC |
階数 |
3/0 |
延床面積 |
4,781m² |
竣工年 |
2021年 |
備考 |
第35回日経ニューオフィス賞九州奨励賞 |