自然光による時間の流れと四季を感じる安らぎと寛ぎ
「救急を断らない」「生命だけは平等だ」という病院理念のもと、2010年に移転新築した病院のさらなる機能拡充として、先端医療センター棟、外傷救命救急センター棟およびトモセラピー棟の計3棟の増築を行った。ここでは「自然光による時間の流れと四季を感じる安らぎと寛ぎ」をコンセプトとし、それぞれの棟に相応しいデザインを行い、また同時に既存棟と調和するようにした。
先端医療センター棟は、陽子線、BNCT(ホウ素中性子線捕捉療法)や人間ドック、再生医療等、がんに関する様々な機能を集約させた世界有数の施設となっており、内・外装のデザインは金属パネルや光幕などによって先端医療の「未来感」を表現し、木や和紙、石などの自然素材で「あたたかみ」を感じられる空間としている。
外傷救命救急センター棟は、病院の伝統を繋ぐレンガ調の外観である。1-2階の吹抜けのアトリウムの広い待合は、既存改修部分を結び、災害時医療に対応できる設備を備える。3、4階の病棟は、四周を巡る病室の患者を見守りやすいオープンカウンターを設置している。
トモセラピー棟は、落ち着いて診察・治療を受けられるように、待合には暖炉や石材を用いた内装とし優しさの感じられる空間としている。
所在地 |
神奈川県 |
構造 |
RC一部S |
階数 |
6/1 |
延床面積 |
28,255m² |
竣工年 |
2022年 |
備考 |
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