作品紹介

共同住宅との合築の新しい施設-地域に愛され、信頼される病院づくり

本計画地は1995年の阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた新長田駅南地区である。震災から28年を経て、神戸市復興再開発事業において43棟目の完成となった。街として完成しつつあるこの場所では、新病院として変わりゆく街、そしてそこに住む人々とのつながりをより具体的に実現する計画が必要になってきている。
本計画での最重要課題は、患者、スタッフ、地域の人々みんなが元気になれる気持ちを抱かせる病院づくり。北側広場にはオーバルパークを設け(回遊性広場と四季折々の緑地の表情）、建物内の各所に設けた窓からは外の環境が感じられる(自然光・音・香り・緑)。仕上は肌感覚に近い木調、生地調とする等、外の様子が感じやすくリラックス出来る空間とした。