時代や文化、ファッションの最先端を行く神宮前に建つ多様性を受容できる場所・シンボル
「あらゆる人が、自分らしく生きられる街へ。」という渋谷区長期基本計画福祉分野テーマの下、重症心身障がい児者や医療的ケアを要する障がい児者が、地域で自立した生活を営むための地域生活支援拠点として整備された。
機能としては、児童発達支援、放課後等デイサービス、生活介護、機能訓練などに加え、障がいのある人と地域の交流を目的としたカフェ、障がい児者のための機能回復訓練用プール、耐火木造構造の遊戯室を備える。
障がい者には、医療環境を最重視する子どもや、社会とのつながりを模索する児童、ゆとりある生活環境や療養環境を求める成人など、人の数だけニーズや価値観、個性(=個人差)という凸凹(でこぼこ)がある。ただ、これは障がいの有無に限ったことではない。
本計画では、原宿キャットストリートという時代や文化、ファッションの最先端の場所に凸凹をコンセプトに計画を行った。
外装は、木目調シートや打ち放し、緑化システムをランダムに配置し、街並みと調和するファサードとした。特にカフェは、だれでも入りたくようなデザインとし、東西の高低差が約8mある半地下部分にも明るい日差しが差し込むよう吹抜けと段状の庭園を組み合わせるなど、限られた敷地を十分に活かした明るい施設を計画した。
所在地 |
東京都 |
構造 |
RC一部木造 |
階数 |
5 |
延床面積 |
3,752m² |
竣工年 |
2024年 |
備考 |
|